フランス語とは?フランス語の発音とは
フランス語と聞いて、いったい何を思い浮かべるでしょうか。フランス語の単語などを、すぐに思い浮かべることができる方は、そう多くはいないはずです。フランス語は非常に難しい言語として有名であり、また発音にも独特のイントネーションがあります。
実は、フランス語はフランス人だけが話している言語というように認識されてしまいがちですが、実は世界の多くの地域で話されている言語なのです。日本では英語教育に傾注している関係もあり、あまりフランス語に対して馴染みがありません。
そこで、フランス語とはいったいどのような言語なのかを理解しておくといいでしょう。また、フランス語の発音とはどのようなものなのでしょうか。
フランス語発達の歴史
フランス語は、主に現在のフランスで話されている言語です。フランス語は、世界の数多くの言語の中でも、文法や発音が非常に難解といわれる言語です。それには、フランス語が出来上がった経緯が深く関係しています。
現在のフランスの地域には、古代にケルト語を話すケルト人が生活していました。しかし、ローマ帝国の進行を受けて、ローマの主言語であったラテン語が定着していきます。さらに、その後、ローマの衰退とともにゲルマン人と呼ばれる民族がこの地に侵入してきました。ゲルマン人征服後は、俗ラテン語と呼ばれる言語が定着します。
フランス語は、ケルト語、ラテン語、などの多数の言語が混じりあって派生して行った言語なのです。その後、フランス国内でも言語の系統が分生し、北部のオイル語、南部のオック語というように別れていきます。
現在、フランス国内や世界で使用される公用語としてのフランス語は、このオイルが元になっています。このように、フランス語とは、非常に多数の言語の影響を受けた言語なのです。
世界の中でのフランス語
世界の公用語と言えば?と問われれば、多くの方は英語と回答することでしょう。しかし、少し前までは、世界の公用語と言えばフランス語を指すものだったのです。フランスという国は、昔から世界の中でも大国であり、その影響力は非常に大きなものがありました。
第一次大戦以降は、アメリカが急速に興隆してきたため、世界の共通言語は英語に移っていきます。しかし、現在でもベルギーやモナコ、カナダなどの一部の地域や、アフリカ大陸の北西部の国々では、公用語としてフランス語が使用されているのです。
また、国際機関でもフランス語がメインで使用されることが多く、国境なき医師団や国連直轄の期間でもフランス語が話されることは珍しくありません。フランス語は、世界中で話されている言語であり、使用者は全世界に2億人とも3億人とも言われています。
日本とフランスの関係
-
日本とフランスは非常に良好な関係を築きあげており、有名企業同士の取引の増加、また、日本のサブカルチャーがフランス国内で大人気となっています。また、フランスという国は世界有数の原子力技術大国なのです。そのため、日本に訪れる技術者も多く、フランスとの交流はますます広がって行くことが予想されます。
フランス語の発音とはどのようなものか
フランス語の特徴は、その独自のアクセントにあります。英語会話、もしくは普段日常にある英単語を聞き慣れた日本人にとって、フランス語は非常に難解な言語に思えてしまいます。また、文法的に見てみると、なんとフランス語には母音が12個も存在しています。
日本語は「a」「i」「u」「e」「o」の5つだけ。これらと比べてみると、やはり難しく、抵抗を感じてしまうものです。ところが、発音を見てみると、あまり他の言語と変わりはなく、むしろ発音が楽に思えてくる面もあるのです。
フランス語の発音は、スペルをそのままローマ字読みをすることで発音できます。「au」が「お」、「ai」が「え」などの不規則な部分もありますが、学習をした方は、読みは意外と簡単と感じる方が多いようです。
さらに、フランス語の発音の最大の特徴は、強弱があまり必要のない言語だという点です。英語などでは、母音をはっきりと発音しないことが多々ありますが、フランス語比較的日本語のように明確に発音します。
これらの発音方法は、英語に比べて規則的に出来ており、発音を学ぶ際は、非常に楽だと言っていいでしょう。英語の場合「a」のスペルを「あ」、「お」などと使い話分けることが学習者を困らせますが、フランス語は知らない単語でもスペルを見れば正しく発音することもできるのです。
口や舌の使い方が独特で、日本人が発音しにくい音もあることは確かです。しかし、ただ難解と言うだけではなく、私達の日本語と通じた面もある言語なのです。